2012年のリオ会議で、感動的なスピーチを行い国民だけでなく世界中に支持され「南米の大統領」と言われる、元ウルグアイ大統領ホセ・ムヒカ氏がTV番組の取材に応じて日本に向けメッセージを残しています。

 

その前に・・・

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ホセ・ムヒカ氏の略歴

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出生 1935年5月20日(現:80歳)

 

首都モンテビデオの貧困家庭に生まれる。家畜の世話や花売りなどで家計を助けながらも、1960年代に入って極左都市ゲリラ組織ツパマロスに加入、ゲリラ活動に従事します。

 

そのゲリラ活動で、ムヒカは6発の銃弾を受け、4度の逮捕を経験します。

 

出所後ゲリラ仲間と左派政治団体を結成します

 

1995年の下院議員選挙で初当選を果たします。

 

2005年にウルグアイ東方共和国初の中道左派政権となる拡大戦線のタバレ・バスケス大統領の下で農牧水産相として初入閣します。

 

そして2009年度の大統領選挙戦で、勝利し第40代大統領就任します。

 

・・・とまぁ、「極左」や「ゲリラ」や「逮捕」など物騒な言葉が並びますが、世界情勢を見てもわかる通り後進国はいつの時代も反政府組織というのはいるのです。

 

賛否はさておき彼は、自分の思想を元に活動していたようです。

 

そして、大統領就任時も自分の思想を貫いた生活を行います。

 

それが、「大統領邸に住まず自宅から官邸に通った事」「給料の9割を寄付し、1割(10万円程度)で生活したこと。」です。

 

資産が「1987年製フォルクスワーゲン(32万円)」のみのため「世界で最も貧しい大統領」と言われています。

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愛車のワーゲン

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ホセ・ムヒカという人物

恐らく彼の思想には、「幸福とは自然と調和をすること」があると思います。

 

リオのスピーチでも、恐ろしいスピードで進む文明の発達に警鐘を鳴らしています。

 

自然を破壊し、ビルを建て鉄道を引いて電気・ガス・水道など整え、人々が生活しやすいようにすることが本当の幸せなのかと説いています。

 

「世界で最も貧しい大統領」と言われいますが、彼はこう説明します。

 

「貧乏なひととは、少ししかものを持っていない人ではなく、無限の欲があり、いくらあっても満足しない人のことだ」

 

つまりは、人は必要以上のものを欲しがってはいけないと。

 

必要以上に欲しがると、自然破壊が進み、環境汚染が始まり、戦争が起こるのだと言っています。

 

水源危機、環境危機を語るリオ会議において彼は根本は我々人間の文明にあるのだと説いています。

 

ちなみに「別に石器時代に戻れとはいっていません」とフォローも忘れていません(^-^;

 

このスピーチが世界中で感動を呼び、大統領を退任した今でも人気が健在で取材が殺到しているとの事。

 

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氏の自宅です。確かに・・・質素だ。。

 

ちなみに、上述した愛車のフォルクスワーゲンは、氏の行動に感銘を受けたアラブの富豪から100万ドルで譲ってほしいと依頼がありましたが「友人たちから貰った物だから、売れば友人たちを傷つけることになる」といい、丁重にお断りしました。

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日本に向けたメッセージ

某TV番組で、ホセ・ヒムカ氏について特集を組み、インタビューをしていました。

 

大統領就任時に官邸に住まなかった理由は・

 

みんな豊かさを勘違いしている。

 

大統領は豪華な生活をしなくてはならないと思っている人がいるが間違いだ。多数派と同じ生活をするべきなんだ。

 

国を治めるものは、その国と国民と同じ生活をしなくてはならない。

 

としています。

 

まぁどこの国の大統領が聞いても耳が痛い話だろうかと。。。

 

そして、テレビを見ている日本人に向けて、「先進国としての日本は本当に幸せなのかが疑問」と問いています。

 

理由は、

先進国であるが故に新しい「もの」が、どんどん入ってきて国民はそれを購入する。

 

本当に必要な「もの」かも判断せずに、ローンを組みそれを返済するために、たくさん働く。

 

子供と遊べず、友人とも会えず、たくさん働いて、働いていつの間にか老人になる。

 

老人になるまで、やったことはローン・請求書の支払いだけ。

 

それは本当に幸せなのか?自由と言えるのか?

 

「もの」は幸せにしてくれない。

 

もっと時間を大切にしなさい。

 

ということです。

 

一方で日本の子供達には「勉強も良いが、遊んで遊んで子供でいる幸せを味わっておくれ。」と伝えています。

 

ていうか、本当にテレビで見ると、普通のおじいちゃんという感じがして、元一国の最高権力者とは思えなかったですね。。。

 

それだけ、国民に寄り添った政治家だったということでしょう。

 

ちなみに、愛車はフォルクスワーゲンですが、畑を耕すトラクターは日本企業「クボタ」製でした(^-^;

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まとめ

インタビューの最後に、「今の世界情勢で、必要なもの以外を買わずに済む文明ができるか?」との問いには「無理だね」と答えています。

 

が、「ここまで文明が進んでしまってはいきなり世界中は無理だ。だが、私はあなた(インタビュアー)一人の意識を変えてあげるのは無理ではない。」とも答えています。

 

印象的なのは、氏の思想は日本を含めた欧米の経済活動とことなるため、要所要所で「反米」の意識が垣間見えます。

 

それが、正しいとか間違っているとかはさておき、氏は本当に環境破壊に対して心から懸念を持っていることは十分伝わりました。

 

ちなみに、氏は日本の情勢にも詳しく有名なペリー来航時に「あの時日本人の魂が失われた」と言っています。

(よく勉強している。。)

 

理由は、鎖国から開国に向けて外国人と同じ土俵に立つために、スーツなど洋服に身を包み西洋の文化を取り入れたからだそうです。

 

何故、日本人の心である和服・着物ではないのか?スーツじゃなくてもビジネスは出来るのではないか?

 

氏はそう伝えます。

 

氏は政治家になってから、一貫してノータイで活動を行っていました。ローマ法王やスペインの王族と会う時だってノータイです。

 

もちろん無礼・非礼と言うわけではありませんし世界から批判もされません。

 

いつだって氏は人は皆平等だから、誰に対しても同じ視線で、同じ態度で接するのです。

 

彼の信念は、80過ぎてもこれからもブレることはないでしょう。

 

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